アフリカネーションズカップ準決勝、ブルキナファソvsセネガルが行われ3-1でセネガル代表が勝利し決勝に駒を進めた。
順当なスタメン
両チームのスタメンは以下の通りである。
【ブルキナファソ代表】
GK エルヴェ・クアク・コフィ(シャルルロワ/ベルギー)←36分スフィアン・ファリド・ウエドラオゴ
DF イッサ・カボレ(トロア/フランス)
DF イスフ・ダヨ(ナハダト・ベルカヌ/モロッコ)
DF エドモン・フェイサル・タプソバ(レヴァークーゼン/ドイツ)
DF スティーブ・ヤゴ(アリス・リマソル/キプロス)
MF アダマ・ギラ(ラシン・リオハ/スペイン4部)
MF グスタボ・サンガレ(USクヴィイー/フランス2部)
MF イブラヒム・ブラティ・トゥーレ(AFCユナイテッド/スウェーデン2部)
FW ブレイマ・ハッサン・バンデ(NKイストラ/クロアチア)
FW ベルトラン・トラオレ(アストンビラ/イングランド)
FW シリル・バヤラ(ACアジャクシオ/フランス2部)
並びはギラをアンカーとした1-4-3-3だ。
有名なチームでプレーしている選手はタプソバ、トラオレくらいか。
他の選手は下部リーグでプレーしている選手が多い。
名前だけ見ると強そうに見えないがアフリカのベスト4に入ってくるチームなので力はあるのだろう。
ここでもサッカーは名前でやるスポーツではないなと感じた。
【セネガル代表】
GK エドゥアルド・メンディ(チェルシー/イングランド)
DF ブナ・サール(バイエルン/ドイツ)
DF カリドゥ・クリバリ(ナポリ/イタリア)
DF アブドゥ・ディアロ(パリ・サンジェルマン/フランス)
DF サリウ・シス(ASナンシー/フランス)
MF ナンパリス・メンディ(レスター/イングランド)
MF シェイフ・クヤテ(クリスタルパレス/イングランド)
MF イドリッサ・ゲイェ(パリ・サンジェルマン/フランス)
FW アフマドゥ・バンバ・ディエング(マルセイユ/フランス)
FW ファマラ・ディエディウ(アランヤスポル/トルコ)
FW サディオ・マネ(リヴァプール/イングランド)
赤道ギニアと戦った準々決勝からのメンバー変更はクヤテとディエングの2人がスタメンに入った。
前回の赤道ギニア戦同様メンディをアンカーとした1-4-3-3の布陣を敷いた。
この試合もアフリカ屈指のタレントが勢揃いしたスタメンとなった。
変わってスタメンになった選手も5大リーグでプレーしていてさすがの一言。
前回の試合と同様、タレント集団に立ち向かうブルキナファソといった様相か。
前回は赤道ギニアが内容的には互角の戦いを見せていたのでこの試合も見ものである。
拮抗した見応えのある前半戦
両者積極的な立ち上がりで非常に強度の高い試合の入りとなった。
またもやブルキナファソが特徴をだし互角以上に戦っている。
ボールを繋ぎながら前進できるしカウンターも鋭い。
すごくいいチームだという印象を受ける。
対するセネガルは前半から左SBのシスが積極的に駆け上がりチャンスを演出している。
それからマネにボールが集まり積極的に攻撃を仕掛けている。
しかしここでアクシデントが起こる。
28分過ぎにPA内へのロングボールにセネガルのクヤテとブルキナファソのGKコフィが接触。
両者頭部への衝撃があったと思われる非常に危険なシーンであった。
結局ブルキナファソGKコフィが負傷退場となりスフィアン・ファリド・ウエドラオゴが入った。
ブルキナファソは守護神が前半で交代する痛い展開となってしまった。
前半アディショナルタイムにブルキナファソDFの手にボールが当たったとしてPKの判定があったがVAR検証の結果取り消しに。
両者持ち味を出しながら非常に見応えのある前半戦を0-0で終えた。
ついに均衡が破れる
後半は両者前半よりペースが落ちた戦いに。
なかなか決定的なチャンスを作り出せない。
そんな中70分、セネガルがCKのチャンス。中に上げたボールのこぼれ球をDFのディアロが決めて先制に成功する。
76分さらに得点が動く。
ブルキナファソのビルドアップをセネガルが前からプレッシャーをかけに行きゴールライン際でマネが相手DFと入れ替わりPA内へクロス。
そのクロスに走り込んだゲイェが押し込み追加点。
ここまで互角の戦いを見せてきたブルキナファソであったが立て続けに失点を喫し苦しい立場に追い込まれる。
さらにさらに得点が動く。
82分セネガルの攻撃を凌いだブルキナファソが自陣PAからカウンターを仕掛ける。
左サイドへボールを繋ぎそこから中央のトラオレへ。
トラオレが自らドリブルで運び右サイドを駆け上がってきたカボレヘパス。
カボレはPA内へマイナス気味のクロスを上げそのボールに走り込んできたトゥーレが膝で押し込み1点差に詰め寄る。
ボールを奪ってからゴールまで19秒でのゴールだった。繋いだパスは4本だ。
その間にゴールを奪ったトゥーレは自陣PAから相手PA内の約80mを17秒で走ってきた。
クロスを上げたカボレは約80mを15秒で走り正確なクロスを上げ、得点には絡まなかったがCBのタプソバは約80mを13秒で走っていた。
試合時間80分過ぎてもまだこれだけの距離を走れる運動量とスピード、そして勝利への執念はお見事としか言いようがない。
これがアフリカトップトップのチームのプレーヤーであると感じたしこれが国を代表して戦う魅力なのだろうと感じた。
ぜひ子供達や子供じゃなくても現役選手も真似してもらいたいプレーであると思った。
- 黄色→得点を決めた選手。約80mを17秒ほどで走った。時速約17km。ママチャリを飛ばしたくらいの速さ。
- 赤→アシストをした選手。約80mを15秒ほどで走った。時速約19km。自転車をかっ飛ばしたくらいの速さ。
- 青→得点には関与していないCBの選手。約80mを13秒ほどで走った。時速約22km。50mを約8秒の速さ。ほぼ全力。
- これはこの状況で勝手に区切っただけなので最高速度とか出したらもっと早くなると思う。
- 参考程度に考えてもらえれば。
- この時間でこの速さで走って結果につなげる。さすが。
- 苦しい状況でも踏ん張れる選手がいい選手かなと思う。
ここからブルキナファソが攻勢を強めてゴールに向かうかと思われたが不運な形でセネガルに得点が生まれる。
87分相手陣でのルーズボールにブルキナファソの2選手が交錯しボールがセネガル側に転がる。
このボールが走り出していたマネへ繋がる。
マネは落ち着いて相手GKの上を越すループシュートを華麗に決めて2点差に。
ブルキナファソは残り時間が少ない中で痛い失点となってしまった。
決着
セネガルが残り時間を危なげなく使い試合終了。
激しい戦いの末セネガルが3-1で決勝に駒を進めた。
前回の赤道ギニアとの一戦でもそうだったがやはり試合はやってみなきゃわからない。
結果を見れば順当かもしれないが内容としては決して楽な試合ではなかったはずだ。
敗れたブルキナファソはワンタッチプレーの連携、華麗なカウンターなど随所に良さを発揮していた。
それをしっかりと跳ね除けるタレント集団セネガル。さすが。
やはり強い。W杯もいい戦いができるのではないか。
実はまだW杯への出場が決定していない。
同じくベスト4に入っているエジプトとの試合が控えている。
この両者の片方が見れないというのは勿体無い。アフリカレベル高し。
準決勝もう一試合は開催国カメルーンvsエジプトが控えている。
この一戦もいい戦いが期待できそうだ。
セネガルの待つ決勝に果たしてどちらが進むのか。
お時間ある方はYouTubeで見れるのでみてみて下さい。
日本時間午前4時とのことですが。
勝手にMOM
さて今回も勝手にMOMを選んでいく。
今回はセネガルDFのカリドゥ・クリバリを推したい。
対人能力に優れ、スピード、パワー、テクニックほぼ全ての能力を兼ね備えているスーパーDFだ。
ナポリの試合をよく観ていた時期にクリバリを知ってそこからすごいなと注目してきた。
この試合でもやられそうになる場面もあるが最終的には冷静に対処し身体に当てたり、ラインをコントロールしたりと安定感、安心感が光った試合だったと思う。
他の選手も良いプレーをしていて迷ったが決勝戦に期待したい。
さて、アフリカネーションズカップも残り2試合となった。
どこがアフリカ王者となるか最後まで見届けたいと思う。
いろいろな国のいろいろな種類の試合を観るとすごく勉強になるなと改めて感じた。
皆さんに少しでもサッカーの魅力が伝われば良いなと勝手に思ってます。
それではまた
nos vemos!
試合ハイライトはこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=n-JDXzJLqLk
フルマッチはこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=vVByAcq2Xx8&t=17s
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